すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -058/203page

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るアイを作ることを教えるためにやってきたのです。二人は、坂下町(ばんげまち)近くの広瀬村(ひろせむら)にいって実際にアイを作っていましたので、与次右衛門もときどき出かけて、そのようすを見ながら、くわしく帳面に書いてきたりしました。

農業を研究しているだけに、与次右衛門(よじえもん)が話しかけると、熱心に答えてくれました。アイ以外の農業についても、よく研究していました。

「ところで、会津に来てふしぎなのは、ナスのこやしに、なぜ小便を使わないかということなんだ。阿波(あわ)では、みんな使っているよ。」

「どんなふうに使うのですか。」

「日が照っているときに、葉の上からかけるだけさ。」

与次右衛門は首をかしげました。今までの考えでは、日の照っているときに葉に小便をかければ、みな枯(か)れてしまうのではないかと思っていたのです。

何でもためしてみなければ気のすまない与次右衛門は、さっそくナスの苗(なえ)を


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