すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -073/203page
いま、神指町幕内(こうざしまちまくのうち)の新城寺(しんじょうじ)に『会津農書之碑(あいづのうしょのひ)』が建てられています。
これは昭和四十三年(1968年)に、村の人たちの子孫(しそん)によって、与次右衛門(よじえもん)のすぐれた足あとを記念して建てられたものです。
この年、『会津農書』も、幕内の人の手によって、活字の本になりました。この本の内容は、とても三○○年も前に書かれた本とは思えません。
与次右衛門は、この本の中から、現在の農業を心配して、こう語りかけています。
「作物(さくもつ)をつくるには、土と水にあった品種をえらびなさい。」