すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -140/203page
れ、伊策。」
伊策は、自分で自分をはげましながら、新しい方法を考えていきました。今までのように、研究会で発表するだけでなく、いろいろな雑誌(ざっし)に、自分の研究の結果と、それについての考えを発表するようにしました。しかし、特に注意して読んでくれる人はあまりいませんでした。
道に生きる
大正10年(1921年)8月、会津若松で農村教育講習会(のうそんきょういくこうしゅうかい)という集りが開かれました。講師(こうし)は、そのころアメリカでの研究を終えて帰国されたばかりの水野常吉(みずの つねきち)という大学の先生でした。話の内容は「これからの農村で仕事の能率(のうりつ)をよくするにはどうしたらよいか」 ということが中心でした。この話を聞いてい