すばらしい先輩たち 会津人のほこり(第2集) -150/203page

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が広がり、道は、だんだんかためられていきました。

 新しい珠算を広めるために各地をまわっていくと、いろいろなところで、こつこつと研究している人々にも出会いました。伊策は、それらの人の研究を聞いて教えられることもあり、それを自分の研究に生かしていきました。研究は休むことなく続けられていくのでした。

 昭和11年に、伊策は自分の計算のしかたから考えた星式計算器(ほししきけいさんき)を作って特許(とっきょ)をとりました。晩年(ばんねん)になっても、珠算の本の出版(しゅっぱん)や数学の先輩(せんぱい)の研究にカをそそぎ、さらに魔方陣(まほうじん)の研究など、伊策の勉強はおとろえをみせません。

 昭和28年(1953年)、伊策は福島県から第2回の文化功労(こうろう)賞をうけました。文化の日に行われた表彰式(ひょうしょうしき)には、いろいろな受賞者(じゅしょうしゃ)の代表にえらばれて感謝のことばをのべました。

 この年から、昭和35年(1960年) までの間に、楢原(ならはら)町、会津若松商(しょう)


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