北会津村村勢要覧 -010/040page
ホタルとイトヨの住める環境をつくろう。
田園都市・北会津を巡る水路 は120キロで、なんと東京 の山手線4周分。村民総参加 で、村文化財で、より清流を すみかとするゲンジボタルが 発生でき、イトヨが住み続け られる水辺空間づくりを通し て、くらしと農業にやさしい 環境を創出・保全しています。
会津の母なる阿賀川
南会津の山地、会津盆地、越後山脈を横流して、 越後平野へ下って日本海に注いでいる、 全長約210kmの大河です。会津の母なる阿賀川 北会津村の東側を縁どる流れは、古く「蟹川」と称され、 平坦な幅500mもの広大な河原の中で カニの横這いのように幾筋にも流路を変えてきました。 その瀬見のゆるやかな水辺に恵まれた 延長約8kmにわたる のどかな河原の自然は、 北会津村の西側を 縁どる宮川とともに、 都市型農村を やさしく抱く やすらぎ空間です。村文化財ゲンジボタル
ゲンジボタルは、流れの中の石にしがみついているカワニナなどが好物です。 カワニナは巻貝の仲間で、飲み水にもできそうな澄んだ流れに多い カワゲラやトビゲラなどを食べてくらしています。
たとえば、「ホタルの森公園」のホタル川は、そんなゲンジボタルの 幼虫がすめるモデル環境を創出しています。
水辺のアヤメが咲き匂う初夏の宵、このころ、大つぶでゆったりとした 蛍火が群れ飛び、田園都市・北会津の美田をほんのりと郷愁色に装います。 村では、ホタル条例を制定して村全域で捕獲を禁じ保護しています。