北会津村村勢要覧 -011/040page
We are protecting our healthy environment where fireflies also enjoy living.
■1989(平成1)「ゲンジボタル」を村の天然記念物に指定。「ホタルの里」の村づくりが始り、村内でホタルの捕獲を禁じる「ホタル条例」と施行規則制定。
村のホタル飼育棟。 村内の小中学校でも、 幼虫の飼育研究をしています。 上の写真は、 ホタル飼育棟裏の水辺です。
■1990(平成2)「ホタルの里をまもる会」結成。
■199O〜1991(平成2〜3)北会津中学校が、文部省の奉仕体験学習指定校の活動の一環として、村民ぐるみの「ホタルの住める環境づくり」に奉仕するため、ホタルの幼虫の飼育と放流、生態観察に取組む。村民の集いでの体験発表などを通して、生息に関する基礎情報を提供し続ける。
■1991(平成3)ホタル観賞会(試みホームステイ)。
■1992(平成4)「ホタルの里をまもる会」に、ふるさと創り県民運動協議会の「ふるさとづくり賞」集団の部優秀賞
■1993(平成5)ホタル音頭、ホタルマスコット「ピかリン」誕生。ホタルの森公園創出。ホタルの森パークタウン全17区画分譲。
■1994(平成6)ホタル飼育棟建設。ホタル祭り始まる(実行委員公募)。農業集落排水事業着手。
■1995(平成7)ホタルの里健康の径創出。白山沼地区県営水環境整備事業着手。ホタルの里小中学生国際交流事業始まる。
■1996(平成8)公共下水道事業着手。
■1997(平成9)教育委員会がホタルの里ピカリン学園開設、ピカリン学土認定始まる。ビカリン出前講座創設。
■1998(平成10)ホタルパスポート発行。
■1999(平成11)新役場庁舎にピカリンホール誕生。「ホタルの里をまもる会」が福島県「うつくしま、ふくしま環境顕彰」受賞。そのスタッフ3名を県の「うつくしまエコリーダー」(環境保全推進員)に認定。県文化財白山沼
正しくは、白山沼イトヨ生息地。
これが雪国会津盆地中央の北会津村の原風景で、 江戸時代の村の記録では、周囲の山岳の地中を下る 清らかな伏流水が至る所で沸き出しており、 このような沼地、河原や谷地が 北会津村周辺では130余りもあったのです。
現在、白山沼周辺は県の水環境整備事業が進められ、 木橋の「2000年橋」はそのシンボルとなる構造物で、 村内の小中学生から公募して名付けられました。村文化財イトヨ(トゲチョ)
里言葉のトゲチョは、トゲウオと称される 学名イトヨの仲間で、江戸時代の郷土の風土記には、 蜂魚と書き上げられています。
体長5cmほどのトゲのある小魚で、 砂底に水草を集めてトンネル状やカマクラ型の 巣を作る珍しい習性があります。
日本列島誕生の頃、何万年もかけた激しい地殻変動後に 海の入り江となった会津盆地。やがて陸化すると 清水が湧く水辺に封じ込められてしまった トビウオ科の海の魚のなかまです。
湧き水は約15度で一年じゅう水温が変わらず、 海のように澄んだ水辺がすみかで、 河原や谷他の湧水地の多い北会津村一帯に この「巣を作る魚」がたくさん棲んでいました。
全村圃場整備により田園都市化した現在、 村では、白山沼等でイトヨを保護しています。