北会津村村勢要覧 -014/040page
出荷するのは、都市型社会へのメッセージ
会津地方の中心都市・若松の近郊農業 に挑み続けて四百余年。生産者と消費 者の顔の見える農業の実践は、新鮮さ と風味への頑固なまでのこだわりの気 風を育みました。広く都市型社会との 交流を契機とする新たな展開への期待 も、双方向型の魅力に満ちています。
交流ミニスポット
体験農業と観光農園
たとえば、イチゴ狩りプランの推進は、 周年型農業の場を交流ステージとする 農村と都市、市町村を越えた連携を先導する 得難い試みの一つです。村の特産やさい
数百万年もの間に南会津の山地から流れ下って 北会津村周辺に堆積した石原は、深さが150m余り。 その暖まりやすく冷えやすい石ころが どっさり埋もれた大地は、 昼と夜の温度差をたくみに演出し、 まろやかな味覚を育みます。それに、 採りたての野菜は色つやや肌触りもよく、 日本の食文化に欠かせない、 パリッとした歯応えが魅力です。交流ミニスポット
ホタルの森公園の朝市
新鮮な農産物の直売は、都市と の交流の契機づくりに大きく貢 献しています。なかでも朝市は、 くらしの多様化に伴う村内の混 住化が進むなかで、使命感を新 たにしています。村の特産フラワー
全国初の全村圃場整備事業が完了する頃、 米の生産調整を図る水田再編対策がスタート。 水田営農の持続的活性化を希求する北会津村では、 いち早く「米+アルファー16営農型」による 収益性の高い作目との複合化モデルプランを提案し、 米余り時代の稲作農家の体質強化を図ります。 その1つの実践例が花き栽培で、今では村の施設園芸の中核をなし 高品質化と市場情報の迅速化を実現しながら 県下一の出荷量を誇り続けています。