北会津村村勢要覧 -026/040page
高めよう、個性と創造力。
ピカリン出前講座で、縄文人の心を体感。
村のピカリン出前講座。たとえば公民館と学校の連携で、 小学6年生の社会科授業で開設。 今回は県立会津博物館の出前講座プランと意気投合し、 貴重な縄文体験学習を実現。クルミを石で割り、 ニジマスを石器でさばき、火を起しながら、 自然の恵みにひざまずいて感謝する 心豊かな郷土の先人の暮らしの温もりを学びあいます。 この実践が評価された担当学芸員が、 第1回日本ミュージアムマネージメント学会賞に 輝きます。北会津からの発信でした。歓声があがるたびに幼なじみの友情が深まる。
「村」の語源は「群がり」とも いわれます。 ここ北会津村には、人々が 肩を寄せあうようにして 天災から暮らしを守りあい、 共同の力で個々の願いをかなえ、 夢を実現しあいながら、 社会を創り発展させてきた 原点の発想法が、随所に 色濃く息づいています。英語のユーモアを体感し、地球人意識がときめく。
通年の英語指導助手を招致し続け各種講座を設ける一方で、 小中学生国際交流海外派遣事業、高齢者の「いきいき見聞録」事業、 それに村役場職員の海外派遣研修などを通じて、 村の仲間の国際感覚が年々豊かになっています。 ネット社会の拡充によって日常的に海外と直結する 地球市民時代が、北会津村内の茶の間にも足早やに到来。 コンピュータ時代の公用語となった英語力の習得を急ぎます。奏でているのは、ホタルとトゲチョと月見草ののどかなコンチェルト。
村の中学生が奏でる吹奏楽の音色は、 田園都市を吹き渡る涼風の香り高い調べに抱かれています。 自然喪失が著しい世相の今では、異国情緒さえ感じさせる蛍火と、 巣を作る珍妙な魚・トゲチョと、幻想的な月見草の装いが、 北会津育ちの詩情豊かな気風を育んでいくのです。