北会津の昔ばなしと伝説 -052/238page

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と雷のような声で言っただど。

 坊様(ぼうさま)は、

 「今日は、天気も良いし、手長足長(てながあしなが)と遊ぶべと思ってきた。」

って言うど、手長足長(てながあしなが)は、

 「ようしようし、そんじゃ、何して遊ぶべ。」

って言うど、坊様(ぼうさま)は、

 「おまえは、何でも化げられるっていうがら大入道(おおにゅうどう)になってみろ。」

と言うど、手長足長(てながあしなが)は、

 「ようく見でいろ。」

と言うどあっという間に天にもとどくぼかりの大入道(おおにゅうどう)になっただど。

それを見ていた坊様(ぼうさま)は、

 「たいしたもんだ。さすが、手長足長(てながあしなが)だ。」


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