北会津の昔ばなしと伝説 -051/238page
と事情(じじょう)を話すと、坊様(ぼうさま)は、
「よしよし、私が何とかこらしめてやんぞ。」
と言って山に登って行っただど。
その日も、手長足長(てながあしなが)は、石投げなどをして遊んでいたんだど。
(注1)「この石の落ちたところは、盆地の真ん中だぞ。みんなよく見ていろ。」
と、エイッとばかり石を投げて遊んでいただど。
そこに、坊様(ぼうさま)がヤッコラ、ヤッコラ、山を登って来たんだど。
手長足長(てながあしなが)が、
「こら、坊主(ぼうず)、何しに来た。」