北会津の昔ばなしと伝説 -078/238page

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しまったんだど。そうすっと、母親の腹の中は、稗(ひえ)や粟(あわ)や粗末なものばっかりだっただど。

 それを見た雛鳥(ひなどり)は、

 「これは、大変なことをしてしまった。いつもうまいものを与えてくれていた母親の尊(とおと)い本当の心をしらながった。」

と深く後悔(こうかい)したんだど。

それからというもの「ホンゾンカケタカ」 「ホンゾンカケタカ」と喉(のど)から血の出るような声で鳴き続けるようになっただど。


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