北会津の昔ばなしと伝説 -077/238page

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24 時鳥(ほととぎす)(1)

 むかし、むかし、あっただど。

 時鳥(ほととぎす)の母親鳥は、朝早くから雛鳥(ひなどり)にせっせとえさを運んでいたんだど。

 雛鳥(ひなどり)はだんだん大きくなり、親鳥から巣立つ頃になっただど。雛鳥(ひなどり)は、私にこんなにうまいものを持って来てくれる親鳥は、もっともっとうまいものを食べているにちがいないと思うようになったんだど。

 ある日、雛鳥(ひなどり)は、母親のお腹(なか)を食い破(やぶ)って

挿絵 時鳥(1)


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