北会津の昔ばなしと伝説 -081/238page

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26 米(こめ)の滝(たき)

 むかし、むかし、本郷町(ほんごうまち)の岩崎山(いわさきやま)の頂上(ちょうじょう)に小さなお城があっただど。

 このお城にな、隣(とな)りの国の殿様が大軍をひきいて攻(せ)めてきたんだど。岩崎城(いわさきじょう)の殿様は、びっくり仰天(ぎょうてん)してすぐさま家来(けらい)を集めて、

 「お城をなんとしても守らなければならぬ。」

と話しただど。

 しかし、家来(けらい)たちは、この少人数でどうやって守ったらええが、おもい悩んでたんだど。

 攻(せ)めてきた隣(とな)りの国の武士(ぶし)達は、

 「山は高いし岩はだが大きくむき出ていて、今にも大きな岩が落ちてきそうだし、山の東側には大川、川幅(かわはば)が広く深く、あおあおとして流れていて、なかなか攻(せ)め落とすには困難(こんなん)だ。」


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