北会津の昔ばなしと伝説 -148/238page
つうので持ってだなだパァーとぶん投げだっけが、ちょうど鳥さ当(あだ)って鳥死んちまっただど。
「この野郎、おれの飯(まんま)なんぼでも食ってっから、この野郎ぅ」
なんて言(ゆ)って、焼いで食っちまっただど。
食っちまって家(うつ)つぁ帰ってきて、風呂入っかなぁど思って裸(はだが)んなってへそんどご見だっけが、へそんどごさ毛が一本生(お)いだど。
「あら、何(なん)でこれこんなどごさ毛が生(お)いでおっかしなぁ」
なんて抜ぐべど思って、プーッと引っ張ったっけが、
「チンチンカラカラ、ショーツショーツ」
って鳴ぐだど。
「あららら、何(なん)だこれおっかしな」
まだ引っ張ったっけ、