北会津の昔ばなしと伝説 -147/238page
すっと今度(こんだ)、まだ次の日行って、弁当持って同(おんな)じ木の枝さひっかげでまだ柴刈りやってで、昼飯(ちゅうはん)なったがら飯(まんま)食うがど思ったっけ、まだぁ弁当空っぽんなってだだど。
「おっかしなぁ、おっかしなぁ」
っていだど。そして何日(にぢ)が持ってっては空っぽになり、持ってっては弁当空っぽになっていだど。そんじぇ、
「おっかしなぁ、おっかしなぁ」
ってる内(うぢ)、今度(こんだ)ある日、まだ同(おんな)じどごさ弁当かげで仕事(しごど)してだだど。して何げなしにふっと弁当んどご見だっけが、鳥がお爺(じん)ちゃ持ってった弁当開(ひら)いで食ってだだど。
「こんちきしょうだなぁ」