北会津の昔ばなしと伝説 -229/238page
「おかしいなあ。」
子供たちは、信じられないといった顔です。
「ようし、また取って行くべ。」
「おれ首取っからな。」
「おれ手取る。」
「こっちかわの手おれ取る。」
などといって、またバラバラにして帰っていきました。
子供たちは、てんでに家に帰って、昼間あった不思議な話をしました。そして、またバラバラにして来たと教えました。
次の朝早く、それは不思議なことがあるもんだと、わざわざ見に、こっそり、子供の親たちが出かけました。不思議な人形のようなもののあるところに行って見ると、ムラ中の人が、集まっていました。