北会津村誌 -529/534page

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南半が川崎利夫分館長で、自分の自動車を運転しながらの案内で、ほんとに恐縮した。

 その他個々について特に御協力を仰いだのは、今和泉の弥生式土器の写真ならびに文献などを提供された会津若松市 役所の小滝利意、西麻生の新井田忠義両氏、小松獅子舞のカラー写真撮影には、特別に寺の庭で舞うてもらうなど、前 獅子舞保存会長斎藤幸司、現会長中島幸八両氏並び保存会の皆さんに大変御骨折りいただいた。

 また宮の下については、特に友人の二瓶精一君が多くの資料を蒐集してくれたし、下荒井では坂内萬氏が、下荒井だ けでなく、北会津村の広範な資料まで、細かに直接原稿に書いていただくなど、また真渡では旧友手代木長松君が案内 してくれた上、古壷の写真の堤供などをしていただいた。なお田島高等学校教諭五十嵐勇作君が、助手としていろいろ 上京期間中調査を手伝ってくれた。

 その間、亜細亜大学図書館員には旧書の複写を依頼した。そして印刷、刊行を見通して、丸八印刷所の主人佐藤彦八 君の写真撮影や、自動車案内などで尽された御好意は感謝のほかない。このような各部落の全部に亘っての御協力を仰 ぎ得たことは望外の幸いであったので、記して、改めて謝意を表したい。

 原稿二千枚は四月いっぱいと、五月初旬の連休全部を当て、大学の研究室にこもりつづけて、昼夜の別がないほどに 書きつづけた。そして五月十五日頃委員会を開いて、一応原稿に目を通してもらって、取捨、訂正すべき個所を指摘し てもらうわけである。

 写真も、実は少し多いくらいにとって、一応は編集し、出版費ともにらみあわせて、逐次削除する予定であるが、な るべくは、目で自分の姿をみることは大切であり、また北会津村の大地そのものが、大きく変貌しようとしている時だ けに、古い風物を大切に写真にとどめておきたいと思う。

 これから校正を三回ほどはしなければならないと思うと、うんざりするが、一応書終って、責を果したようでほっと している。


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