わたしたちのきょう土 磐梯町 -033/116page
(2)あえん合金をつくる工場(日曹金属化学株式会社会津工場)
磐梯町駅前にあえん合金などをつくる大きなエ場があります。1916年(大正5年)に高田商会のあえん製錬エ場として電気あえんを生産したのがはじまりです。
その後,1928年(昭和3年)に日本曹達林式各社がこのエ場をうけつぎ,生産を続けてきました。
電気あえんというのは,あえんの鉱石(こうせき)を処理して,不純物(ふじゅんぶつ)を取りのぞいた後,電気分解(ぶんかい)によってつくられたあえんをいいます。
このエ場では,1979年(昭和54年)まであえんをつくっていました。しかし,外国から輸入される鉱石が多くなって,港から遠くはなれた会津のエ場は運賃(うんちん)がよけいにかかるため,1980年(昭和55年)に生産を中止しました。そしていまでは,あえんをふくんだ鉄くず(建築,自動車などに使われる鉄には,さび止めのためあえんがぬられている。)から,リサイクルにより,あえんを回収しています。
この回収したあえんとほかの金属をいっしょにとかしてつくるのがあえん合金です。