磐椅王国 -026/034page

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−民俗文化財−

72.会津(あいづ)の製蝋用具(せいろうようぐ)と蝋釜屋(ろうかまや)(三ツ和・前田)
 会津の製蝋は古くから盛んで、藩政時代には漆樹の栽培奨励と製品の専売制によっ て生産量が高まり、漆器と共に蝋燭は全国的にその需要がありました。収集された資 料は967点に及び、材料の採集用具や運搬用具や蝋燭などその生産工程をを知ること ができます。また蟻釜屋は高郷村小ケ峰より移築復元したもので、昭和四十年頃まで 共同使用されていたものです。
 これらは仕事着・寝具のコレクションと共に(財)会津民俗館で所蔵し、一般公開さ れています。

(国指定重要有形民俗文化財)
製蝋用具
製蝋用具

73.会津(あいづ)の仕事着(しごとぎ)コレクション(三ツ和・前田)
 江戸時代以降の仕事着476点が収集されています。上衣はジバン・ハンキリ・カタ チガイなどと呼ばれ、サシコの模様によってその変遷と地方差が対比できます。下衣 も縞の模様によって対比され、この他まえかけ・かぶりもの・履物も保存されていま す。

(県指定重要有形民俗文化財)
サシコモッコウとボロサシコ
サシコモッコウとボロサシコ

74.会津地方(あいづちほう)の寝具(しんぐ)コレクション(三ツ和・前田)
 布団類66点、夜着類11点、炬燵がけ9点、寝箱2点、枕類15点の合計103点が収集さ れています。布団の綿には苧ぐそ・藁・ぜんまいが使用され、布団皮は麻が主流でし たが後木綿に変わっていきました。枕には引出しのついた木製の箱枕や中身にそば殻・ 小豆・籾殻を使ったものがみられます。

(県指定重要有形民俗文化財)
寝箱
寝箱

75.西久保彼岸獅子舞(にしくぼひかんししまい)(磐根・西久保)
 この獅子舞は昭和十三年に復興され、一時戦争で中断しましたが昭和二十三年より 再び行われ、毎年春の彼岸に住民の無事息災と仏の供養を祈念して寺社に奉納されて います。舞には「通り」から「弓くぐり」まで十一番があり、笛方・太鼓方の他に弓持・ 捧持・付添で構成されます。獅子頭の両眼は月輪・日輪を表し、頭には二十四星を戴 き、角は降魔の利、牙は悪役を防ぐ架といわれ、着物は白地に鳳凰、袴は黒地にう皮千 鳥の模様を用いています。これらは門外不出で、村内居住の長男のみに継承されてお り、現在は西久保彼岸獅子保存会によって管理運営されています。

(町指定重要無形民俗文化財)
幕掛り
幕掛り

西久保彼岸獅子舞の舞名
一、通り 二、幕掛り 三、獅子揃え 四、一人舞 五、のめり 六、岡崎 七、花見 八、とうとのめ 九、ながし 十、棒舞 十一、弓くぐり

−民俗文化財−


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