郷土読本 わたしたちのきょう土 猪苗代-097/112page

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サイフォンのしくみ
サイフォンのしくみ
長瀬川ぜきの水を利用する広さは,およそ844ヘクタールです。
野矢新九郎の命をかけたはたらきがなかったら,今の猪苗代東部の水田地たいは,見られなかったといってもよいでしょう。
(3)上山下ぜき
今から340年ほど前,長坂・白木城(今の三ツ屋付近)などで,新田開発がさかんに行われていましたが,水不足になやまされていました。
このせきは,当時のせき守であった小檜山半内が各村と協力し,領主にねがい出てゆるしをとり,1653年から1660年の8年をかけて完成させた水路です。
沼ノ倉付近
沼ノ倉付近
分水流(東谷地)
分水流(東谷地)
取り入れ口は,土田ぜきの取り入れ口からおよそ1250メートル下流にあり,長坂・三ツ屋・渋谷・沼ノ倉・船場・今泉・東谷地・西舘・堅田などをへて,猪苗代湖へ流れるおよそ12キロメートルのせきです。このせきの水を利用している広さは,およそ567ヘクタールです。

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