郷土読本 わたしたちのきょう土 猪苗代-099/112page

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2 かがやかしい先人たち
(1)世界的な医学者野口英世
英世は,1876年(明治9年)翁島の三城潟に生まれました。
1才半のとき,いろりに落ちて大やけどをし,左手は,ちょうど松の木のこぶのようになりました。
英世は,不自由な手のためになやみ苦しみましたが,16才のとき,若松の医師である渡辺鼎の手術をうけてなおり,医術の尊さを感じ,それから医学の研究をこころざすようになりました。
自分で一生懸命勉強し,1897年(明治30年)医師開業試験に合格し高山歯科学院の講師になりました。
1900年(明治33年)アメリカにわたり,フレキスナー教授に毒ヘビの研究をたのまれ,そのすばらしい研究の成果が学界のひょうばんになりました。
その後,デンマークに留学したり,ロックフェラー医学研究所に入ったりして,スピロヘータ・レプトスピラ・オロや熱病原体・トラホームの病原体などの研究をし,人類に幸福をもたらす数多くの成果をのこしました。
英世は,進んでアフリカにわたり,黄熱病の研究をしましたが,不幸にも同じ黄熱病のため今のガーナでなくなりました。51才でした。
理学博士・医学博士・マスターオブサイエンス・パリ大学のドクトルをはじめ,各国からくん章や名よ賞,各大学や各学界からも名よ賞
ロックフェラー医学研究所での英世
ロックフェラー医学研究所での英世

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