喜多方市勢要覧 -022/026page

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社会活動の広域化と地域の特性を いかした力強い産業の振興

産業の振興[仕事に励み活力あるまち]
日々、変化してゆく価値観や社会情勢、 地域の特性を生かした、力強い産業。 一歩進んだ未来への歩み。

 産業活動の高度化、情報化の進展、 広域交通条件の整備拡充などによる 社会活動の広域化、及び自然環境と 地域の独自性をいかして、力強い地 域産業の振興を図っています。
 特に、青年層の就業意欲に応える 新たな分野の産業を育成し、各世代 のバランスのとれた定住社会の条件 整備を図っています。
 喜多方市の基幹産業として地域経 済を支えてきた農業は、減反、後継 者不足、農産物の輸入拡大などさま ざまな要因によって、近年まことに 厳しい状況にあります。
 今後は経営基盤の確立に努めると ともに、市場性の高い農産物の生産 拡大、有機農業、西洋梨などのブラ ンド化、研究開発、機械による省力 化が求められ、時代の新しい要請に 応えた農業経営のあり方が模索され、 変革の必要性に迫られているため、 その実現を図っています。
 工業製品出荷額は、企業誘致と地 場産業の振興などにより着実に伸び ています。将来的には、活力ある工 業都市喜多方を創造していくために、 工業基盤整備に重点を置き、現在の 堰上工業団地のほか、新しい県営中 核工業団地の造成を 図り、企業誘致を積 極的に推進していき ます。また地場産業 の育成強化と規模拡 大に努め、技術革新 や情報化など急速な 時代の変化に対応で きる人材の育成に努 力を重ねています。
 商業面では、商店街を地域住民の ふれあいの場とし、魅力ある商店街 づくりに努めています。大型店の進 出、高速交通化などに伴い、市の商 圏は様相を変えつつあり、会津喜多 方商工会議所と連携し、地域の特性 をいかした商業近代化計画に基づく 新しい喜多方商店街の形成を目指します。

工場内作業風景

下駄づくり

工場

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様々な人々が集う 歩いて楽しい「蔵のまち」の形成

環境の整備[愛する郷土ときれいなまち]
歴史と伝統に培われた、 美しい蔵のまち喜多方にこぼれる笑顔。 バランスのとれた都市環境をめざして。

 喜多方市では広域化していく様々 な都市活動と、生活価値観の高度化 や市民の自由時間の拡大などを背景 として、長期的、広域的な視点から の都市の骨格づくりと、市民を取り 巻く生活環境の充実を図っています。
 さらに、地域の伝統や特性をいか し、市民にも訪問者にも魅力のある 都市環境の整備を図っています。
 道路網の整備では都市計画街路お よび国道121号大峠道路、121号喜多方 バイパスの開通、東北横断道郡山・ 坂下間の建設事業が平成4年度に供 用開始されました。
 また、高原リゾートとして開発が 期待される裏磐梯と喜多方を結ぶ主 要地方道喜多方・北塩原線(檜原ビ ューライン)の新ルートも供給開始 され、観光・産業面の振興に大きな 役割を果たしています。
 昭和63年公共下水道事業が着工し、8ヶ年計画の第1期工事では、 終末処理場の建設が終わり、下水道 の整備が急ピッチで進行していま す。一方、水道事業では、年々増大 する水需要に応えるための拡張工事 のほか、農業用水、都市用水の将来 的な確保に向け、有効貯水量2310万立方メートル を誇る多目的ダム、 国営会津北部農業水 利事業(日中ダム) が完成し、喜多方地 方水道用水供給企業 団による給水が開始 されています。
 都市化の進行に伴 い、産業廃棄物、生活 廃棄物も増大の傾向にあり、市では 廃棄物の再資源化を進めるとともに、 ゴミ処理については、喜多方地方広 域市町村圏組合が分担し、環境セン ター山都工場により対応しています。
 また、広域行政の立場から、市民 の安全を守る防災、救急体制のネッ トワーク化を進めるとともに、消防 施設などの充実に努力しています。

管理施設

日中ダム

「喜多方蔵の里」


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