喜多方市の文化財 -008/055page

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木造釈迦如来立像(重美)

 太用寺の釈迦堂に安置されている釈迦如来像は、高さ164.3センチの寄木造りの等身像で、鎌倉時代末期の作とされている。

 京都嵯峨の清涼寺・香川の出釈迦寺(でしゃかじ)の本尊と同木・同作とい われ、インドの仏師(ぶつし)毘首羯摩(びしゅかつま)の作と伝えられているが、十世紀に中国から伝来した清涼寺釈迦像の模造の一つである。

 全身をおおっている三重の衣とその同心円風の衣文、そして 縄状の髪がうず巻いている髪型に大きを特色がある。

 太用寺はもと大きな寺であったが、天正年中(1573〜1591年) に兵火にあい、さらに明治維新後に村民が神道に改 宗し檀家が減ったためすたれてしまい、現在は釈迦堂だけ残っ ている。

 釈迦堂の後ろの墓地には、江戸時代約180年もの間、北方 地方で広まった藤樹学の指導者たち(矢部惣四郎、五十嵐養安、 遠藤謙安、矢部文庵、遠藤松斎、森代松軒、井上友信、矢部湖 岸、矢部直麗、等) の墓がある。

所 在 地 岩月町大都字寺前 太用寺

認定年月日 昭和19年7月6日

木造釈迦如来立像(重美)


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