喜多方市の文化財 -020/055page

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上三宮三島神社の太々神楽

 三島神社の御神楽は、太々神楽といわれ、初代権太夫義影が元和7年(1621) に京都の吉田卜部(うらべ)家から裁許状を受領するとき、御神楽奉餞の許 しを同時に受けてきたものと伝えられている。

 その後の経過は明らかでないが、神主の代替りごとに京都に足を運んで、 ト部家の許しを得るのが習わしとなっていた。

 神楽の舞は12種類あり、「御神前の舞」から始まり、「左右の舞」 「御幣の舞」「御玉の舞」「御鏡の舞」「御榊の舞」とつづき、「岩戸の舞」 で最高潮に盛り上がりを見せる。そして「巫子の舞」「ぬ鉾の舞」 「稲荷の舞」「釣漁の舞」 へと進み、「剣霊の舞」で結んでいる。

 静かな動きの左右の舞、動的な稲荷の舞、それに余興的な釣漁の舞など と変化があり、笛や太鼓に合わせて進む足取りは、奉納神楽としての伝統 をよく伝えている。

 太々神楽は、毎年9月9日に三島神社の祭礼に合わせて奉納されている。

所 在 地 上三宮町上三宮字池田 三島神社

指定年月日 昭和58年4月7日

上三宮三島神社の太々神楽


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