喜多方市の文化財 -024/055page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

慶徳稲荷神社の田植神事

 慶徳町豊岡の稲荷神社に伝えられる田植まつりは、明応年中(1490) に地頭平田石見守が神田を寄付し、供物をそなえ、その年の吉凶をうらな い、また田植え歌を歌いながら神田に田植えをし、まつりをしたのが始め とされている。その後、一時中断していたが、天保5年(1834)に再 興したといわれている。

 現在使用している用具や田植え歌は、天保5年の再興のもので、田植え 歌を作曲したのは、会津藩の雅楽頭あった浦上秋琴(うらかみしゅうきん)である。

 まつりは、7月2日前後の半夏生におこなわれ、渡御祭、神輿渡御、御 田植、還御の祭の順で進められる。

 このまつりは会津高田町伊佐須美神社でおこなわれるものと並んで、 田植え神事の分布上、日本の北限であり、重要な風俗習慣である。

所 在 地 慶徳町豊岡字香隈山 慶徳稲荷神社

指定年月日 昭和63年3月22日

慶徳稲荷神社の田植神事


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は喜多方市教育委員会に帰属します。
喜多方市教育委員会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。