喜多方市の文化財 -026/055page

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木造薬師如来坐像

 文殊堂内に安置されているこの薬師如来像は、高さ79セン チの坐像である。小粒の螺髪(らほつ)、伏し目、小さな口唇、温顔でふ くよかな面相、偏袒右肩(へんたんうけん)の衲衣(のうえ)が腹から膝へと流れている衣文の線の彫りの浅いことなど藤原様式がうかがえ、鎌倉初期をく だらない作と考えられている。なお、「新宮雑葉記」には、こ の薬師如来像について、もと速王(はやたま)宮の本地仏で慈覚大師の作と 伝えており、宝永4年(1707) に再興(修理のことか)さ れたと記してある。

所 在 地 慶徳町新宮字熊野  文殊堂
指定年月日 昭和49年2月14日

木造薬師如来坐像

木造如意輪観音菩薩坐像

 文殊堂内に安置されているこの如意輪(にょいりん)観音菩薩像は、高さ68センチの寄木造りの坐像である。

 「新宮雑葉記」には、もと児宮の本尊で定朝(じょうちょう)の作と伝えら れており、宝永4年(1707) に再興と記してある。

 衲衣の深い彫りや顔面の形から、鎌倉未から室町時代にかけ ての作と思われる。金属の宝冠や胸飾りなどは後からつけたも のであろう。

所 在 地 慶徳町新宮字熊野  文殊堂
指定年月日 昭和年2月14日

木造如意輪観音菩薩坐像


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