塩川町勢要覧 -020/030page
鮮やかな紫色に染まる、初夏の風物詩。
花しょうぶ祭り
春は桜、秋は紅葉と年間を通して楽しめる御殿場公園。その公園が一層その華やかさを増すのが六月、花しょうぶ祭りの季節である。御殿場公園のはなしょうぶ園に咲き乱れる色とりどりの花しょうぶは、塩川の初夏の風物詩として親しまれている。
御殿場公園のはなしょうぶ園には現在、六十種類、三万六千株、十八万本の花しょうぶが植えられ、あざやかな紫、青、白、ピンク色の花が敷きつめられた公園は、祭りの期間中、家族連れなど、多くの見物人でにぎわう。
祭りの当日は、花しょうぶを鑑賞しながら、町の振興・発展について語る花しょうぶ鑑賞会や、花しょうぶ音頭発表会などが行われる。また「追鳥狩り」では、会津藩鉄砲隊による、会津稲富流砲術の演武が披露される。古式にのっとって行われる迫力あふれるその演武は、私たちをまるで藩政時代にタイムスリップしたような感覚にさせてくれる。そのほかにも、大正琴の披露や短歌・俳句コンクール、撮影会、茶会など、毎年多彩な催しが企画されている。
初夏の一日をゆったりとした気持ちで花しょうぶを眺める。御殿場に鮮やかに咲き誇る花しょうぶたちは、忙しい現代人の心を、優しく潤してくれる。
真夏の日差しを浴びて、水と遊ぶ休日。
日橋川 川の祭典
真夏の昼下がり、太陽の日差しを存分に浴びながら水と戯れ、遊ぶ。そんな夏の休日を満喫できるのが、毎年、七月の下旬に行われる日橋川「川の祭典」だ。
「見直そうふるさとの川と緑」をテーマに、日橋川で開催されるこの祭典は、大人から子どもまで、楽しく水とふれあえる催しとして人気を集めている。
なかでも、祭典のメインイベントであるイカダ下り大会は、川の祭典の名物としてすっかり定着し、河川敷いっぱいの見物客でにぎわう。
レースは、ゴールまでの速さを競うスピード部門と、それぞれのイカダに工夫を凝らしその個性を競い合う仮装部門にわかれる。スピード部門には、固定式の部と手こぎ式の部があり、各チームの一糸乱れぬ息の合ったプレーには目を見張るものがある。
また、仮装部門では毎年、その年の話題を仮装に反映させ、さまざまに趣向を凝らしたイカダが登場し、見物客からは思わず笑顔や感嘆の声がこぼれる。
また、納涼花火大会も行われ、訪れた人々は真夏の一日を心ゆくまで楽しむ。
そのほかにも、ニジマスつかみ大会や地元の小学生による、祭りばやし太鼓の披露など、毎年多彩なイベントが繰り広げられる。