塩川町勢要覧 -021/030page
澄んだ青空に浮かぶ、カラフルな気球。
会津塩川バルーンフェスティバル
秋の休日、心地よい川辺の風を受けながら土手沿いを散歩し、ふと空を見上げる。どこまでも澄んだ青空に遊ぶ色とりどりの気球たち。
毎年、日橋川河川敷公園の運動広場で行われる会津塩川バルーンフェスティバルは、平成二年にスタートし、今ではすっかり塩川の秋の風物詩として定着している。塩川での大会は、新人のバルーニストにとっては、日本選手権の資格を取得するための大切な大会でもあり、参加団体は年々増加している。競技は二日間にわたって繰り広げられ、約四十機ものカラフルな気球が大空いっぱいに浮かび上がる。
競技種目には、先にスタートした囮気球の着陸地点のポイントを目がけてマーカーを投げ、その距離の近さを競う「ウサギ狩り」や、競技開始前に発表された特定のゴールをめざして飛び、ゴールまでのマーカーの近さを競う「ジャッジデクレアドゴール」などがあり、大会当日の天気や風向きなどを考慮した上で競技種目が決定される。気球は、飛行方向を風向きに左右される。風向きは、ほんのわずかの飛行高度の違いで大きく変るため、競技では離陸のタイミングやその時々の風をどう読んでいくかが勝敗を決定づける。
澄んだ空に自由に遊ぶ気球たちは、私たちの心に忘れられない風景を刻みつけてくれる。
Festival in Shiokawa
塩川・新まつり考例えば、雲ひとつない晴天の日曜日。青空で自由に遊ぶ気球のように、
風に誘われて出かければ、私たちのまつりはもう始まっている。
初夏の公園に咲くみずみずしい紫の花に心潤され、
幼い頃から慣れ親しんだ川と、日が暮れるまで存分に遊ぶ。
ひさしぶりにクタクタになるまで遊んだまつりの帰り道、
私たちはいつしかすっかりリフレッシュしている自分に気づき、驚く。
きっと、まつりとは現代人が自然体に戻れる場なのだ。
塩川には、思い切り遊び、笑い、元気になれる、私たちのまつりがある。