山都町勢要覧 -001/022page
山都町長
「山都っていい地名ですね。」訪れる人たちからよくいわれます。町の面積の82%が山林で、その山あいを縫って流れる清流が一ノ戸川となり、町の南部で阿賀川に注ぎます。
吉田昭一
私たちの町・山都は、豊かな緑と美しい水に育まれて歴史を刻んできました。そして、町の限りない発展を願う町民のみなさんの積極的な町政参加によって、産業の発展、生活環境の整備、福祉と教育の充実、あるいは文化の高揚など着実に前進を続けてまいりました。
これもひとえに、町民のみなさんの深いご理解とご協力の賜ものと心から感謝を申し上げます。
近年、多様化する社会情勢のなか、豪雪地帯という自然環境も手伝って、若者の都市部への流出、更には人口の老齢化がすすみ、地域活力の低下が大きな間題となっており、最近の行財政の極めて厳しい中で将来の町づくりは多くの課題が残されております。
しかし、これからも恵まれた自然を最大限に活かし、みなさんの英知と力を結集して町づくりに取り組んでまいりたいと存じます。
特に、平成6年4月にオープンした「飯豊とそばの里センター」と、平成7年5月にオープンした温泉保養センター「いいでのゆ」を核とした町づくりや生活環境の向上を図るうえでの下水道の整備、しゃくなげホームの役割と福祉の充実などをすすめていく所存であります。さらに平成6年9月に指定を受けた「あいづ地方拠点都市構想」は、豊かな自然環境と調和した、ゆとりと豊かさが実感できる居住環境の整備や雇用機会の創出などが期待されています。姉妹都市を提携した東大和市との交流も、次代を担う子ども達にとって大変意義あるものです。
山都町に生まれ、山都町に育った人たちや、山都町に移り住むようになった人たちが、この町を愛し、この町を担っていこうとする意欲の持てるような町づくりを目指し、みなさんと共に力を注いでまいりますので一層のご協力を心からお願い申し上げて挨拶といたします。
平成13年1月1日