わたしたちのまち山都町-024/110page
2.人びとのくらしと田や畑の仕事
(1)山都町の農業のようす
山都町の人口のおよそ3分の1の人が農業をしています。町全体の土地のおよそ80%が,山林・原野であるため,人の住む面積はわずか9%ぐらいしかありません。
田畑が多くみられるのは,おもに町の南に広がる平らな地いき(三津合,小舟寺,木幡,旧山都地区)です。そのほか,一ノ戸川や早稲谷川,五枚沢川など川ぞいにもみられます。三津合地区では,開田が進められ1まい1まいの田が広くなっています。これは,トラクターやコンバインなどのきかいを使いやすいようにするためです。しかし,山の間には,まだ多くのたな田とよばれる田がのこっています。たな田は,むかしから,すこしでも米を多く作ろうとして山ぎわのななめになっている土地に,たなのようにだんだんに小さな田をつくったところです。町には,いくつもの沢があり,その沢にそってたな田が多くみられます。
たな田
開田された田