高郷の地質と化石 会津化石研究グループ -042/066page

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III 地層や化石が語る高郷村の自然史

 地球には、陸と海と空があり、そこにはさまざまな生物が生きています。地球が誕生したのは、46億年前といわれています。この長い地球の歴史をみてきたとき、陸、海、空、そして生物が、お互いに関わりあいをもちながら、移り変わりをしてきました。ここで高郷村も、いくたびかの移り変わりをして、今日の姿になってきたのです。高郷村には、昔から、大学の先生や学生や一般の人達が、地層や化石の研究調査に来ています。しかし、最近になっていくつかの大型のほ乳類の化石が見つかったことにより、一層この村が有名になりました。太古から現在までの高郷村付近の移り変わりを書いてみましょう。なお、古地理図は「目でみる日本列島のおいたち」築地書館より引用しました。

高郷村の位置
第24図 シルル紀後期〜石炭紀前期

高郷村の位置
第25図 白亜紀後期

 第24図 古生代(5.7億年〜2.2億年)は海でした。日本列島全体が海の時代で、本州地向斜 と呼ばれています。

 第25図 中生代(1億年前)頃になると、海底が隆起して陸になり、中生代の終り頃には、 大陸と陸続きとなり、気候は温暖でした。またこの頃に、地下深くから高熱の花コウ岩が上昇


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高郷村の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。