わたしたちの郷土 湯川村 - 089/106page
(4)村に残る古いもの
村で大切にしているもの
歴史の古いわたしたちの湯川村には、むかしから伝わっている大切のものがたくさんあります。その中には、国宝の仏像3躯(く)、国指定(してい)重要文化財(じゅうようぶんかざい)10件、県指定重要文化財1件、村指定の文化財が21件あります。
勝常寺薬師堂に安置されている本尊(ほんぞん)の薬師如来(やくしにょらい)のどっしりとした重量(じゅうりょう)感、左右のわき侍(じ)の菩薩(ぼさつ)のすらりとした整(ととの)った美(うつく)しさは、その前に立つ人の心を引きつけます。ともに、東北の仏像(ぶつぞう)では唯一(ゆいいつ)の国宝です。私たちの大きなほこりです。
勝常寺は大同(だいどう)2年(807年)徳一上人(とくいつしょうにん)によって開かれたと伝えられています。建(た)てられた当時はたくさんの建物(たてもの)がありましたが、現在残っているのは薬師堂だけで、室町(むろまち)時代のはじめごろの再建(さいけん)といわれています。