会津高田町勢要覧 -007/031page
自然の恵みに感謝し 心から豊作を願う
御田植祭
毎年七月十二日に行われる御田植祭は伊佐須美神社最大の祭りであると同時に、県内でも屈指の本格的な祭典です。 伊勢の朝田植、名古屋熱田の夕田植と並び、会津高田の昼田植は古くから日本三田植に数えられています。 御田植祭は、三日がかりの神事で、七月十一日午後五時、伊佐須美神社庭上の芳の輪くぐりで幕をあけます。 翌十二には、町内の小中学校児童生徒約2千名による獅子追童子が伊佐須美神社南正門から掛声とともに町中へ駆け抜け、 稲作に害をおよぼす動物を追い払い無病息災が祈られます。そのあと神社境内では、佐布川地区の男性による早乙女踊り、 西地区に伝わる三匹獅子舞、稚児舞が奉納されます。午後には、”でこ”と称する田植え人形を先頭に神興渡御行列が御田神社に 向かって練り歩き、そのようすは平安絵巻さながらです。御田神社では、田植式、還御祭などが古式ゆかしく行われ、 翌早朝の早苗直し、早苗振祭をもってすべて終了します。
西勝の彼岸獅子 御田植祭