わたしたちの郷土 会津本郷町 -094/127page
(2)むかしのくらし
農家では米や麦(むぎ)などを作っていましたが,作業はすべて手作業であり,重労働(じゅうろうどう)でした。
田おこしなどは馬を使うこどが多かったので,馬も家族の一員のように同じ屋根の下に飼っていました。
40年前ころまでは兄弟も多く,大家族でにぎやかでした。かまどやいろりで火をたいてごほんをつくり,ふろはまきを燃(も)やすことがほとんどでした。
食物は自分の家でつくったものがほどんどで,買うものは塩や魚くらいでした。
また,どの農家でも,蚕(かいこ)をかってまゆを取り,はた織(おり)をして着る物をつくりました。
どの家からもはたを織る音が「トントン」と聞こえてきました。