時空抒情 新鶴村村制施行100周年記念誌 -017/057page
昭和12年(1937)7月7日、中国・北京郊外の蘆溝橋で一発の銃声が響いた。日中戦争の開始である。
やがて13年には国家総動員法が公布され、日本は坂を転げ落ちるように軍事一色に染まっていく。もちろん新鶴村も例外ではない。
毎日のように出征兵の壮行会や歓送がなされた。
この『出征兵慰問写真帖』は、昭和13年5月に大沼郡新鶴村在郷軍人分会によって発行されたもので、一条俊夫氏の提供によった。
裏表紙を合わせると全17頁。今となれば、後半の家族による記念写真が痛ましい。