会津盆地西部地区の農業 - 015/100page
5.会津本郷町 (1)会津本郷町の位置
会津本郷町(町役場)は,北緯37度20分,東経139度53分に位置しています。面積は40.14平方キロメートルで,南北におよそ10キロメートル,東西におよそ5キロメートルの長方形のような形をしています。標高はおよそ225メートル(町役場)の地点にあります。
会津地方の中心都市,会津若松市の西側に位置しており,さらに西には会津高田町,北には北会津村,南には下郷町があります。
(2)会津本郷町の歴史と文化
会津本郷町の歴吏は古く,町に人々が住み始めたのは,今からおよそ3千年前のころと言われています。けものや魚をとってくらしていたころの跡(あと)が,関山(せきやま),天国(あまぐに)など,阿賀川(あががわ)(大川),氷玉(ひだま)川ぞいに発見されています。
仏教の歴史も古く,830年には徳一上人により,大門(だいもん)に「左下(さくだ)り観音(かんのん)」が建てられました。会津三十三観音の一つで,別名「首なし観音」ともよばれています。
会津藩主(はんしゅ)である芦名盛氏(あしなもりうじ)が1568年に岩崎(いわさき)山に「向羽黒城(むかいはぐろじょう)」を築き,その城下町としても栄えました。
▲左下り観音