会津盆地西部地区の農業 - 047/100page

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 これからの身不知柿づくり

 会津の人であればだれもが一度は口にしている身不知柿。
 この伝統的(でんとうてき)なくだものである「身不知柿」を守るためには,どのようにしたらよいのでしょうか。いくつかの問題点について,みんなで考えてみましょう。

○摘果(てきか)(実がつきすぎた場合にその数を少なくして,余分なものをつみ取ること)がおろそかになったり,霜対策(しもたいさく)が行われず,安定した生産量が得られないことが多い。
○個人の箱づめによる出荷が多いため,完全にしぶがぬけきらないものが出てくる。
○JAなどに出すのが少ないため,より良いものを作るための指導(しどう)がいきとどかない。
○後継ぎがへり,お年寄りや女の人だけにまかされている。
○消費量がへっているにもかかわらず,生産量はふえているため,計画的に出荷できない。

 かきを作っている農家では,JAを通して,消毒ざいを安く買ったり,安定した生産量を得るための研究をしたりして,会津身不知柿を守ろうと努力しています。

かきの選果場(永井野)
▲かきの選果場(永井野)

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