会津盆地西部地区の農業 - 085/100page

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V 新宮川ダムと農業

 これまで農業にとって水が大へん大切なものであることや,そのために,わたしたちの町や村の先祖(せんぞ)たちが,大へんな苦労をして堤(つつみ)や堰(せき)を造ってきたことを学習してきました。しかし,その堤や堰を利用してもまだ会津盆地の西部地区では干(かん)ばつや水不足のおそれがあります。

 そこで,わたしたちの町や村では,干ばつや水不足がなくなるようにダムや用水路を造る工事をしています。

 どんなダムや用水路ができるのか,それはどんな科学(かがく)や技術(ぎじゅつ)によってささえられているのか,そして,やがてみなさんが大人になったとき,それらの施設をどのように使ったらよいか学習してみましょう。

1.明日の会津の水づくり

 会津盆地の米づくりは,豊かな雪どけ水などによってささえられ発展(はってん)してきました。しかし,それは阿賀川や日橋川といった大きな川から水を取れる地域だけでした。

 わたしたちの住むこの地域の農業用水は,西の山側から宮川に向かって流れる小さな川やため池にたよったり,宮川に落ちてくる水を何回もくり返し使ったりしています。このような小さな川の水は,雨が降ってもすぐに流れてしまいます。それに,夏になると雪どけ水はなくなるし,雨も少ないため水不足の心配がでてきます。

 そこで,このような心配をなくしたいという地域の願いから,国や県が中心になって「会津宮川農業水利事業(すいりじぎょう)」を計画して,ダムや用水路を造ることにしました。


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