会津盆地西部地区の農業 - 095/100page
しますので,買うのがたいへんです。兼業(けんぎょう)農家の人は,そういう大型の機械を買ってそろえることは大へんです。そのために,よその人からも田んぼを作るようにたのまれて,その人の田んぼも作っています。
また,JAでも,安くておいしい作物を作るために,それぞれ作っている作物ごとに部会をつくり,情報交(じょうほうこう)かんをしています。その中から,直播(ちょくは)栽培(苗を植えるのではな<,種もみをじかに田んぼにまいて育てるやり方)という新しい技術を用いたりしています。農業のおもしろさは,何といっても育てる喜び,収穫(しゅうかく)の喜びだと思います。このように,農家のくらしは良くなりましたが,このまま農業を続けていくには,いくつかのだいじな問題があります。どんなことがだいじなのか,これから学習していきましょう。
2.農業がかかえる問題 (1)後継者(こうけいしゃ)が不足している
食料(食べ物とするもの)を作る農業という仕事は,人間が生きていくためにはなくてはならない仕事です。日本で農業をしている人はおよそ414万人(平成7年)いますが,その40パーセント以上は65歳より上のお年寄りです。農業を続けていくには,後を継(つ)ぐ若い人がいなければなりません。新しく農業の仕事につく若い人(39歳以下の人)は,全国でわずかに6,300人(平成6年)しかいません。わたしたちの町や村ではどうなっているのでしょうか。
次のぺージのグラフは,わたしたちの町や村の農業の仕事につく人で,年齢(ねんれい)別にどのくらいの割合かを表したものです。どんなことがわかりますか。もし,農業をする人がだれもいなくなってしまったら,どんなことが起こるでしょう。