ふるさと「新鶴」 -004/024page
ふるさとの自然
山々を望む緑の里は、ほんとうの優しさを教えてくれる。
会津盆地の西にあたる新鶴村は、遠く北には飯豊の山々、東には磐梯山を望む自然豊かな地にあります。
村の南西部には、高尾嶺(標高869m)を最高峰に山々が広がっています。その標高以上に懐の深さを感じさせる山々は、まさに自然の宝庫。春にはたくさんの山菜が顔をのぞかせ、夏には輝くばかりの緑が山を覆います。その木々は秋には美しい錦の衣となり、山には秋の味覚・キノコを採る人々も訪れます。そして冬 −雪化粧が美しい別世界を生み出します。
そんな山々に端を発する佐賀瀬川。この佐賀瀬川上流には大谷地渓谷、二岐ダムなど自然のさまざまな表情にふれることができる多くの見どころがあります。大谷地渓谷最大の滝・不動滝では、豊富な水が勢いよく落下する迫力のある景色に出会うことができます。お不動様が祀られ、ほおの木などの広葉樹に覆われた滝は、新緑や紅葉の季節には、その魅カを一層際立たせます。また、付近の屏風岩も自然の不思議と雄大さを教えてくれます。切り立った白い岩肌が、その名のとおり屏風のようにそびえたっています。
豊かな自然に恵まれ、四季の美しさを身近に感じることのできる新鶴村。そんな村に暮らす人々は、いつの時代も、自然を愛し、大切に守り、共に暮らすことを選んできました。そんな心は、今もなお、人々の暮らしの中に受け継がれているのです。