新鶴村の文化財 -004/027page

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弘安寺 旧観音堂厨子
弘安寺 旧観音堂厨子

弘安寺旧観音堂厨子(弁天堂)

昭和35年6月 国重要文化財指定
所在地 新鶴村大字米田字堂ノ後甲147
所有者 弘安寺

現在弁財天を祀り、弁天堂と呼ばれているこの堂は、かつて弘安寺の三尊を奉祀した厨子である。正面一間、背面二間、梁間一間で切妻造り、唐破風平入、板葺。柱は総円柱で粽付き、扉は桟唐戸を吊る。柱上の組物は平三斗で禅宗様建築である。頭貫の木鼻は会津通例のものと異なり唐様式である。

本尊が鋳造された文永11(1274)年頃造られたものと見られ、会津に於ける鎌倉期の古い建築として貴重である。寛永19(1642)年から慶安元(1648)年にかけて観音堂が再建された時、観音堂外に出されて弁財天が祀られた。

その後、天保13(1842)年に丹塗になり、昭和8年土台を入れ軒先を二間にすると共に、屋根も茅葺から本瓦葺に変えられた。

昭和47年から48年にかけて保存修理工事を行ない、旧厨子の原形に復され、保存庫に奉祀されている。

弁財天像
弁財天像


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