新鶴村の文化財 -005/027page

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弘安寺奥院
弘安寺奥院

弘安寺奥院

所在地 新鶴村大字米田字長尾甲2268
所有者 弘安寺

弘安寺の南西約700メートル程の所に「奥院」の碑が建つ「金ゴシ壇」と呼ばれる円墳がある。弘安寺の縁起書には、ここで現在の銅造十一面観音が鋳造されたと記され、脇侍の不動明王、地蔵菩薩の両像や光背台座、仏具等も鋳造したと伝えられる。観音の聖地として現在まで開発の手を加えないで保護されてきている。

付近は現在畑となっているが、一帯から土器や砂岩がねばり付いた金棒、薄い銅片、鍍金の破片等が出土しており、西には掘り下げた跡もある。近くにはバラ沢の清水があって水が豊富で、焚き木もまた多くあったものと思われ、三仏鋳造に最適の場所だったことがうかがわれる。

三尊形式の本尊と脇侍

釈迦三尊 −本尊  釈迦如来
脇侍  文殊菩薩
 普賢菩薩
弥陀三尊 −本尊  阿弥陀如来
脇侍  観音菩薩
 勢至菩薩
薬師三尊 −本尊  薬師如来
脇侍  日光菩薩
 月光菩薩

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