鮭立磨崖仏 - 003/135page
区石塚在住の今井亮修氏の知るところとなるに及んで、第二の伯楽に遭うことになったのであった。
更には、その伯楽今井氏を包んで、この磨崖仏の、文化財としての、宗教遺産としての、将又芸術作品としての価値を識り、これを世に問い、且つは保護し、後世に伝えたいという山入近隣会(山入地区を一丸とする地域文化交流・親睦団体)の願望と熱意が、第三の伯楽となって、ここにこのような素晴しい写真集の刊行となったのである。
私はこのような意味から、この写真集の出版に心からの敬意と慶賀の意を表すると共に、この写真集が単なる鑑賞物に終ることなく、広く金山町の重要文化財としての価値が高揚せられ、更には山入近隣会の結成の意義と活動の地域的・現代的役割の貴重さが、これによって一段の発展と繁栄に結びつくものであることを希って発刊に寄せる辞とする次第である。
金山町教育委員会教育長
菅 家 昌 作