私たちの郷土 昭和村 - 033/099page
(5)山の仕事
村の森林(しんりん)の面積(めんせき)は,17,223ヘクタールて総(そう)面積の81.8パーセントにうあたります(平成2年度)。そこにはスギ,カラマツなどの木が植(う)えられ,豊(ゆた)かな森林が広がっています。しかし,そのほとんどが国有林(こくゆうりん)(国で管理(かんり)している森林)で民有林(みんゆうりん)はわずかにすぎません。それでも,昔(むかし)から山の仕事がさかんに行われてきました。
山の仕事は主(おも)に営林署(えいりんしょ)が行います。よい木を育てるには,苗木(なえぎ)を植えてから,下草(したくさ)かり,枝(えだ)うち,つる切りなどの仕事を何年も続(つづ)けなければなりません。また,昭和村は雪が多いため雪おこしも大切な仕事です。これをしないと,雪の重みで木が曲(ま)がったり,折(お)れたりしてしまうからです。植えた木が役立(やくだ)つまでには,長い年月がかかる大変(たいへん)な仕事ですが,家や家具(かぐ)などの木材や紙(かみ)の原料(げんりょう)となるなど,わたしたちのくらしにはなくてはならない大切なものです。
▲下草かり
▲いらない木を切る
坂下(ばんげ)営林署の方の話
今、育てている木が利用(りよう)できるのは次の世代(せだい)(今の小学生位(くらい))なので,自分の子どもや孫(まご)のことを思いながら毎日仕事をしています。少ない人数で広い森林をみているのでとても大変(たいへん)です。