私たちの郷土 昭和村 - 035/099page

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(6)農協(のうきょう)のはたらき

 農協(農業協同組合.JA昭和)は,農家の人たちがお金を出し合って田や畑の仕事やくらしをよくするためにつくられた組織です。

 米や花を農家から集(あつ)めたり,品質検査(ひんしつけんさ)をして出荷(しゅっか)したりしています。このようにすると農家の人の手間(てま)が少なくなり,売(う)るのにも都合(つごう)がよいのです。このほか,農協では,肥料(ひりょう)や機械(きかい)を安(やす)く農家に売ったりスーパーマーケットをつくってわたしたちのくらしを支(ささ)えてくれていまんす。また,お金を貯金(ちょきん)したり,保険(ほけん)に入ることもできるのです。

 以前(いぜん)は米と葉タバコを組み合わせた栽培(さいばい)農家が多かったのですが,最近(さいきん)では米と花卉(かき),または花卉のみの栽培農家が増(ふ)えてきています。葉たばこは買(か)い上げ価格(かかく)が紳(の)び悩(なや)み,また全国的に生産(せいさん)しすぎであるために栽培が減少(げんしょう)しました。一方,イメージがよく,仕事も葉タバコに比(くら)べて楽な花卉栽培が増えるようになってきました。

 また,稲作(いなさく)は栽培者(さいばいしゃ)の高齢化(こうれいか)や,収量(しゅうりょう)の不安定(ふあんてい)さなどから栽培面積(めんせき)を増やす人が減(へ)ってきています。そして,耕作(こうさく)ができなくなり荒地(あれち)となっているところもあります。

 農協ではこのような耕地を農家から預(あず)かり,耕作し,収量に応(おう)じた利益(りえき)を農家に還元(かんげん)しています(経営受託(けいえいじゅたく))。最近はこうした経営受託をする農家が増えてきています。


農作物が店に届(とど)くまで
農作物が店に届くまで


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