カラムシ資料集その1-006/028page

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青苧栽培方法指南之覚(延宝2年・1675年) 一部抜粋
「青苧造様之覚(前略)
一、青苧畑へ秋春肥シをかけ申候而吉、三年目ニ青苧取可候と存候ヘハ寒明百五日目程ニ畑へ草をかけ焼申候、其上ニこやしをかけ寒気之節ハ百十日目程ニ畑焼申候
一、青苧六月土用二入十日十五日目より苅申候、青苧弐番を取可申と存候得ハ六月土用前二苅其上こやしをかけ申候(後略)
会津農書(貞享元年・1684年) 一部抜粋
「苧作様、山畑、里畑共ニ苧ハ秋中ヨリ春ヘカケテ馬糞、其外塵、アクタノ類ヲカケ置テ、春二成リカラムシ七八寸余ニ生へ登タル時ニ焼ヘシ」
●糸づくりに関すること
越後のちぢみ 西脇新次郎
本経のつなぎ方
仮りに白と黒の苧をつなぎ合せたとすると図のようになる。しかし実際はとても細いので、この桔び目を指で撫でてもまったくわからない。
経糸のつなぎ方
経糸のつなぎ方

●素材に関すること
吉野ケ里遺跡出土の絹と麻 布目順郎 一部抜粋
twist testとは、水で濡らした繊維の一端をつまんで他端を上にして立て、電球などの温かいものには近づけると、乾燥するにしたがい、大麻や黄麻は左旋、苧麻や亜麻は右旋することにより材質を判定する方法。
弥生布の殆どは大麻製で、苧麻や樹皮を材料とするものはわずかにすぎない。
●布に関すること
延喜式 一部抜粋
巻四十一彈正台凡紵布衣者。雖深退紅自非輕細不在制限
重訂本草綱目啓蒙 一部抜粋
麻布ニハ大麻布苧麻布ノ別アリ、大麻布ハ大麻絲ニテ織ル者ナリ、俗ニヌノト云ヒ、又麻ト呼ブ、一名黄麻布、苴布、苧麻布ハ苧麻絲ヲ以テ織ル者
武家名目抄
第四衣服部十三 一部抜粋
○越後布帷子
大名出仕記云帷の事先五月五日に厚絹のかたひらを可レ着候六月より越後布なと可レ然候又七夕の帷子は必越後布たるへし
第四衣服部附録四 一部抜粋
○越後布帷
騫驢嘶餘云自二六月朔日越後帷至二七月六日着スル也
●「からむし」の語源
語原論 金田一京助著 一部抜粋
苧麻の「むし」は朝鮮語で苧麻を意味するmosiから転じたもので、アイ

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