昭和村 あんじゃ こんじゃ -010/057page
自然編
大好きな村・昭和。手つかずの自然が多い私たちの村の見どころも、ひょっとすると訪れたことのない場所もあるのでは? 春の芽吹き、夏の濃い緑や花々、秋の織りなす紅葉も、少し足をのばすと日光も変わります。ちょっと村中をハイキングしてみませんか。
[ 自然 ]
- 矢の原湿原
[11ha・1周約30分]
福島県自然環境保全地域に指定されている湿原で、高層・低層の2つで形成されており、約8万年前にできたといわれる日本で2番目に古い湿原なのです。ちなみに最も古いのは10万年以上前にできたという長野県の「逆谷湿原」。280種の多彩な植物の中でも、駒止湿原や尾瀬沼にも見られない「オオイヌノハナヒゲ」や「ミミカキグサ」などが自生しています。野鳥の宝庫でもあり、珍しいハッチョウトンボも棲息しています。「矢の原沼天然記念物」として昭和48年12月25日に県の指定をうけました。
- 水芭蕉としらかばの杜
[1km・約40分]
博士山の麓にある自然の杜。ミズバショウが数万株群生しており、雪解けとともにシラカバの淡い白模様が春の訪れを告げます。また、夏色の鮮やかな緑に覆われる時期を経て、秋の曼陀羅の紅葉が訪れる人に季節の移ろいを楽しませてくれます。国道401号沿いにあり、あずまやがあるのでお弁当を持ってのハイキングも楽しいでしょう。
- けやきの森遊歩道
[1km・約40分]
喰丸トンネルが完成する前に小野川〜喰丸を結ぶ生活道路として村人たちが額に汗して越えた喰丸峠の一部が遊歩道になっています。ブナ原生林のほか、日本巨木百選にも選ばれた大ケヤキも見られます。先人たちの歩みを一度経験してみてはいかがですか?ただし熊の通り道にもなつていますので注意!
- 玉川渓谷
[18km]
駒止湿原を源流とした真夏の炎天下でも別天地になる清流です。渓谷に響く水の流れる青も涼やかで、木立に囲まれ涼風が優しく心をなでてくれます。ふくしまの名水100選に選定。会津藩の家老・佐川官兵衛が『玉川やあだむらさめに濁るとも 清き流れにすまぬものかは』という句を残しています。
- 綱木渓谷
釣りのポイントとしても知られた野尻川に沿って続く渓谷で、包食岩という奇岩や怪石がそびえ立つ昭和村きっての景勝地のひとつ。四季折々の様子はいずれも美しく、なかでも紅葉シーズンが見事です。