昭和村 あんじゃ こんじゃ -014/057page
[ 銘水10選 ] 雨が降り、緑に守られた山々に蓄えられた水は筋となって沢をつくり、あるいは伏流水となって地面から湧き出る。人の手の入らない天然の山の水は滋味よく里人の喉を潤し、大切に守られてきました。数ある清水のなかでも特に親しまれてきた銘水十選をご案内します。ミネラルをたっぷり含んだ銘水探訪をしてみませんか。 ※ 湧水の場所に行ってみたいなどのお問い合わせは企画課へお問い合わせください。 探検資料「銘水十選探訪マップ」を無料で準備しています。 1. 寺の下清水[野尻・寺の下] 古来から飲用にされてきた清水で、岩の割れ目からちょろちょろと湧き出ているが、渇水することのない名水。 2. 高姫清水[野尻・美女峠] 帝政時代から昭和の初期にかけて往来の多かった会津若松に至る峠の清水。峠からの眺めとこの清水が旅人の疲れをいやしてくれた。 3. 二階(にけえ)の清水 [下中津川・不動沢林道] 萱刈りなどをした地区の人たちが、山仕事の合間や昼飯時に喉を潤した。ご飯に味噌をのせ、清水をかけて食べるのが旨かったとか。 4. 白森清水[両原・舟鼻峠] 明治以前は道もなく、山菜採取の行き来に沢の流れを歩いて通ったという、知る人ぞ知る場所にあった清水。 5. 天狗の冷泉[大芦・前山] 天狗山と呼ばれた一帯は300年ほど昔、豪族がこの地に城を築いた場所で、古戦場にもなりこの泉は「神泉」とも称されていたという。 6. 撫(ブナ)清水[小野川・博士峠] 博士峠の頂上近くにあり、ブナの大木のあいだからこんこんと湧き出る清水。往来の旅人に好まれ、雑談の場所にもなっていた。 7. 代官清水[大芦・矢の原湿原] 村を視察にきた幕府巡見使の一行がこの清水で喉を潤したところ、あまりのおいしさに、代官にこれを保護するよう申しつけたという名水。