歴史・自然・文化 Shimogo -010/015page
町指定有形文化財
●木造聖観世音菩薩立像(もくぞうしょうかんぜおんぼさつりつぞう)
高さ195cmの巨大な仏像で天正17年(1589)塩生の館主平田五 郎忠照の寄進せるもので髪を高く結い上げ庇立(ひりつ)した宝髪の正面 に阿弥陀如来の化仏が置かれ耳档(じとう)(耳かざり)がついているの が特徴である。素彫りであるが温和な面とふくよかな胸は観音 の慈愛をよく象徴している。
●古絵馬(こえま)
元禄16年(1703)6月22日水抜村猪股氏が小野観音堂に奉納さ れたもので伊勢詣りが盛んな元禄時代は「お蔭(かげ)詣り」といって 長い日数をかけて念願がかなったお礼に奉納されたものと思わ れる。よこ26.6cm・たて52.3cm
●木造不動明王立像(もくぞうふどうみょうおうりつぞう)
桧一本彫りの立像で火焔光背(かえんこうはい)を付け瑟々座(ひつひつざ)と呼ばれる岩座と華麓な框(かまち)の台に立っており総髪に辮髪(べんぱつ)を肩まで垂らし条帛(じょうはく)と下半身にまとう裳の曲線が美しい。「元禄9年(1696)奉修復」の銘があり手法よリ江戸初期の作と思われる。像高91cm
●木造地蔵菩薩立像(もくぞうじぞうぼさつりつぞう)
下を見る眼とその形状、鼻筋、□と面相、全体的に前傾姿勢に なり下半身の大きさなどより江戸初期の手法と見られる。又こ の像は納衣(のうい)に小紋様を配し極彩色(ごくさいしき)で赤、青、金の彩色が施されているのが特徴で当地方の代表的な地蔵菩薩である。像高61.2cm