歴史・自然・文化 Shimogo -009/015page
町指定有形文化財
●木造不動明王座像(もくぞうふどうみょうおうざぞう)
蝸状(かじょう)の巻髪(けんぱつ)に辮髪(べんぱつ)を肩まで垂らし正眼に「へ」の字形に□を結び忿怒(ふんぬ)相を現わし、全体的に古風と新風が交じり台座も瑟々座(ひつひつざ)があるところから江戸中期の作と思われる。光背がよくそろっていて同地方の代表的な不動明王である。像高69cm
●木造薬師如来座像(もくぞうやくしにょらいざぞう)
巻髻(けんけい)部が大きく、髪際は水平で古風であるところから室町末期 の作と思われる。輪光背(りんこうはい)、蓮華(れんげ)、反花(かえりばな)を中心とした台座は江戸中期に補修したものと思われる。像高41.5cm
●木造薬師如来立像(もくぞうやくしにょらいりつぞう)
承元年闇(1207〜1211)草岡の館の豪族中丸秀信が現万願寺に 奉納されたと伝えられる。桧一本彫りで鎌倉中期の作といわれ 胴体をまとう衣文(いもん)の彫り、特に頭部から顔にかけての繊巧な妙 趣に富んだ技法がすばらしい。像高126cm
●木造千手千眼観世音菩薩立像(もくぞうせんじゅせんがんかんぜおんぼさつりつぞう)
元禄2年(1689)万願寺第2世彩庵が献じたもので頭上に阿弥 陀如来を中心に11の化仏が置かれ、腕は合掌、腹部に法界定印(ほっかいじょういん)を結び両腕より左石20手が出て1手25の衆生を救うことから千 手観音と呼ばれる。像高118cm